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r-130.jpg木曜日に大阪万博公園内にある国立民族博物館に行ってきた。
モノレールに久しぶりに乗ったが、あれの窓際は怖い。

現在、企画展として茶の湯の道具を制作する「千家十職」と世界の道具をテーマにした「みんぱく×千家十職」が開催されている。それと同時に、自分の通う大学の1回生による「具、具ッ!」という企画展も開催されているため、凄く濃い鑑賞になった。

「みんぱく×千家十職」は、企画の内容が非常に良かった。
指物師、塗師、表具師といった各々の道具のプロフェッショナルの当代が、民博のコレクションする世界各国の道具からインスピレーションを受けて新たな表現を作品にする、という試みがなされている。

千家十職という日本の手技における一つの粋を媒介にすることで、世界と日本との道具の共通性や違いが鑑賞者である自分にも明確に伝わってくると感じた。

十家それぞれに分野が違うため、着眼点が違うのも面白い。自分は、袋師である土田友湖氏の作品が良かった。各国の袋物を紹介した上で、土田氏はいろいろな国の布地を使い袋を制作されていた。特に東南アジア(だったと思う)の水瓶に伝統的な組網を施したものが「モノ」としてスッと場に在るのが興味深かった。

一方の「具、具ッ!」。これは、うちの大学の教員と民博の話し合いの中で生まれた企画展。民博の収蔵物から発想して「新しい道具」を作るというもの。

これがラディカルなんだわ(笑) (笑)とか付けてしまうくらいに。
うちの大学は大きな特徴として1回生は「総合基礎」として、美術家もデザイン科も工芸科もおんなじ課題をする。今回もいろいろな志を持って入学したての人たちが、いきなり「展覧会すんぞ バーンっ!!」という感じでやっているので、そりゃもう混沌。

あ,ちなみに「具、具ッ!」は無料で今日までやっていますのでぜひ。

でも、正直「ああ、俺守りに入ってんなぁ…」と思わされる、力の入ったいい展覧会だった。かなり予想を裏切る良さだった。上から目線で失礼だが作りは粗いものもあるし、玉石混淆の内容だが光っているものは本当光っていたなぁあ。

実用的な提案もあるが、中には「ラオコーンのポーズをとるための道具」とかあったりして、その発想が本当にうらやましい。

二つの性質の異なる展覧会を一気に見て、共通して感じたのは「道具とは何ぞや?」ということだ。「みんぱく×千家十職」からは大量生産品としての道具ではない、手仕事で作られた道具の持つ美しさに、「プロダクトデザイン」の在り方を考えさせられた。
「具、具ッ!」からは、そもそも人にとっての道具とは何なのか?という普段意識しなかった部分に気付かされた。

現在、制作でも論文でもそういう今ある道具とは?という所を考えているので、非常に刺激になった。

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