アニメ美術館は「国立の漫画喫茶」 民主・鳩山氏が批判(産経MSNニュースの記事へ)
うーん…自分としてはこの美術館の趣旨如何よりもそのお金でアニメーターの給料をあげられたらいいのに、と思う。本当にシャレにならない水準らしいので…。そういうことに、気付かないんだろうなぁ。
それはともかくとして、国の財政が危うい時にとかく無駄遣いの俎上に上るのが「アート」というジャンルだと思う。自分には、とても印象に残っていることがある。
大阪、舞洲という埋め立て地にかのフンデルトヴァッサーがデザインしたというド派手なゴミ焼却場がある。調べてもらえばわかるが、ちょっとびっくりするぐらいの外観である。
で、だいぶ前だが「天下り」とか「税金の無駄遣い」がかなり話題になってきた頃、民放のゴールデンで「政治の無駄を暴く!!」みたいな番組をやっていた。その中でこのゴミ焼却場が取り上げられたのだが、その時レポーターが建物を見て開口一番、
「うわぁ…、見てくださいこの外観!! 悪趣味な…。もっとうまくできたでしょうに…」
と始めやがった。
そうじゃないだろ、と。
問題は、税金の使われ方だろ。確かに税金の無駄遣いだよ。
自分もあのデザインは好きじゃあない。でも明らかに論点を「税金」から「外観の作り方」に変えるな、と。今はそれは論点になる所じゃないし、お前がどうこう言えるのか、と。
今回ニュースになったマンガ美術館も、同じ論点のすり替えが起きかけているように感じた。チラッと見ただけだが、民主党の若手議員は国会で「マンガに、こんなお金使っていいんですか!?」なんて質問をしていた。明らかにその議員さん、「マンガにお金をかけること」を罪悪としている感がありあり。
そうじゃないだろ、と。
質問の仕方に気をつけろよ、と。
何というか、文化にお金かけられない国は貧しいと思う。ただ、使い方だ。
そこを混同してほしくない。
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