「テーマ演習」という授業で、「芸術と科学」という枠で何か調べて発表しなければならなかったのだが、自分はエルゴノミクス(人間工学)と身近なもの、ということでペンについて調べてみた。自分は文房具が好きなのだがその中で、たかがペン一本でも各メーカーごとに「書く」という行為に対しそれぞれ答え方がある思ったからだ。
調べてみて、さらに実際に購入したのが写真のものだ。
買ったのは、ぺんてるの「エルゴノミックス ボールペン」「エルゴノミックス ウインググリップ」、パイロット「Dr. Grip G-spec」、ゼブラ「ニュースパイラル」。前から持っていたもので三菱鉛筆「α-gel」。これらのペンはとかく「長時間筆記でも疲れにくく、書きやすい」を謳ったものだ。
で、実際触った感想は…思っていたよりもどれも手にしっくり来ない。今回、同様のコンセプトのものを数揃えてわかったのは完全に人間に沿わせたモノ作りって難しいというかできないなってこと。何せ当たり前だが一人一人手の大きさもペンの持ち方も違う。
そんな中で「エルゴノミクス」を売り文句にするのはなかなかリスクの高いことだな、というのが正直な感想だった。ただ、どのペンも握ったときにそれぞれに「あっ」という納得はすることができたのは面白かった。
個人的に一番あーなるほどな、これからも使いたいなと思ったのはパイロットの
「Dr. Grip G-spec」。
謳い文句どおりペンの重心の位置がちょうどペンを取り回しやすいところにあるのだ。手がスラスラと動かせる。他のペンが持ち方という「静止」した状態だけに注目しているのに対し、このペンは書くという「動作」にちゃんと注目していると感じた。ペンを使う時って実際は動かし続けている訳だから,この考え方はそれこそエルゴノミクスとして当たり前じゃないかな、と思う。
人間の動きってことではストッケ社の「バランスチェア」なんかとまさに一緒だなと思う。
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