AssistOnというよいデザインの商品を販売しているサイトを見ていたら、「コレジャナイロボ」がグッドデザイン賞に選定されたと知った。
「コレジャナイロボ」とは、こういうものだ→AssistOn内の紹介ページ
要は、精巧で高価なロボット玩具を皮肉ったプロダクトなのだが、佐藤可士和、佐藤卓といった著名デザイナーがそのコンセプトを絶賛したらしい。
自分も以前このプロダクトを知ったときはそのユーモアに感心した。
が、これがグッドデザイン賞とは…正直残念だ。
AssistOn内の説明を見て感じたのだが、「コレジャナイロボ」にデザイン上の素晴らしさをずらずらと説明しても、その魅力が半減するだけだと思うのだ。
そもそもこれが「グッドデザイン」になってしまってはこのプロダクトの存在意義自体が無くなってしまうと思うのだが…。
そもそも最近のグッドデザイン賞は、選定される数が多すぎる。量販店に行くと意外なほどあれもこれもGマークがついていることに驚く。もちろん、よい商品が選ばれて店頭に並んでいるということなのだろうが、果たしてそれが効果的だろうか。
重要だからと蛍光マーカーでアンダーラインを引き始めて、結局文のほとんどが蛍光色になっているのと同じじゃないだろうか。
あと、誤解を恐れず一介の学生が大きな口を叩いてしまえば、著名なデザイナーが自分の好きなプロダクトを選べば「グッドデザイン」という訳じゃないと思う。何故現役のデザイナーばかりが選定するのか。それは「デザイナーの視点」でしかないのではないか。
「コレジャナイロボ」の選定は、そういった疑問を呼び起こさせるのだ。
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