こんな気になる記事を見つけた。
J初!再来年から漢字だけの「月山山形」(SANSPO.comの記事へ)
新名称案の「月山山形」すでに商標出願(asahi.comの記事へ)
モンテ名称変更 紛糾(asahi.comの記事へ)
自分は山形県とは何のゆかりもないし、この記事もたまたま見つけた。
要は山形のプロサッカーチーム「モンテディオ山形」のフルモデルチェンジ構想と称して、チーム名・チームカラーを全面的に作り替えるのだが、その計画は1人のデザイナーが強力に押し進めているのでサポーターも困惑している…ということらしい。
新チーム名を漢字にしたいのがどうとか、商標登録がどう、と言うつもりはない。商標なんてもっとエグイ事している例もあるだろうし。
この記事を見て思ったのは、デザイナーの力の使い方だ。
今や、デザイナーの力(影響力)は強い。
ビジュアル・プロダクト・コンセプト…どれを取っても「デザイン」の善し悪しで売り上げ、ひいては社会への影響に も関わる。特にここ数年、日本においては新たなデザインブーム(…というか個人的には「デザイナーブーム」だと思っている)もあって、一部かもしれない が、表立ったデザイナーの発言も目立ってきている。
自分としても、デザイナーを志した理由のひとつに社会への影響力がある。
もちろんアートにもそういった力はあるが、現在の社会において、モノ作りを通じてより直接的に社会に対し貢献できるのは「デザイナー」、といわれている職業だと思ったのだ。
デザイナーは社会に貢献するのが仕事の本懐だと思っている。
自分の好きなモノを作って社会に放り出せばいいってもんじゃない。
だから、この記事を見たときにちょっと悲しくなった。デザイナー自身は真剣なんだろうけど、それが周りに伝わっているのかな、と。
デザイナーと社会の関係は、昔よりももっと直接的で濃いものになっていると思う。直接影響が出てしまう。だから、社会に自分の考えを提案するとき、ちょっと周りを気にしないといけないんだと思う。
周りの意見に流されちゃいけない。ただ、自分の意見が周りに負の影響があるな、と思ったら立ち止まる勇気も必要なのかな。
それぐらい、社会に対して影響力を持つ仕事だと思う。どんな小さなデザインも、例え100円ショップの商品でも「デザイン」はされていて、それは町にあるのだから。
PR