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大阪市立美術館で今日まで開催されていた「国宝 三井寺展」に行ってきた。
最古は9世紀造(!)の仏像や、日本3大不動尊のひとつとも言われる「黄不動尊」の図や像など国宝・重文クラスの秘仏を一気に見られる展覧会だ。

感想としては非常に良かった。特に「黄不動尊像」は、図像・立像ともに久しぶりに衝撃を受けた。
写真で見るのとは比較にならぬ完成度と、何より像から感じられる力。最近、彫刻などを見てもあまり感銘を受けることがなかったのだが、9世紀に描かれた図像、13世紀に彫られた立像は見事な姿を見せつけられた。

何だろう、あの内から放たれるようなパワーは?名仏といわれるものは、彫刻は内部まで木のはずなのに、まるで薄皮一枚をはさんで生気がパンパンに今にもはじけそうに感じられた。表情、体躯、装飾、どれを取っても生きている人間以上に見る者に「生きている力」を与えるように感じる。
勉強不足は承知の上だが、現代彫刻にあんなパワーを肌に感じさせてくれるものがあるだろうか?

またムリヤリにデザインの話に持っていけば、あの「薄皮一枚で内側から感じられる力」は造形の上でとても参考というか目標のひとつになると思う。深澤直人氏(最近この方の引用ばかりだが…)は美しいカタチの条件に「張り」という言葉を使う。中身は機械のカタマリでも、外に現れるカタチの淵、エッジ、輪郭によってモノの力は決まる。

それは単に「カッコいいからこのカタチ」というだけじゃないだろう。

それともうひとつ、あらためて仏画を観て思ったのは、昔から日本での絵の描き方は「線」と「色」だったのだなぁ、ということ。西洋画は「面」の絵に感じる。

何が言いたいかというと、日本人が漫画やアニメの誇張表現にスッとなじみ、またそれを表現するのが上手な理由がわかった気がしたのだ。

何だかんだ言ってこの1000年日本人は変わっていない。仏道とは関係のないところでそう思ったのだった。

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