今日、NHK教育でやっていた「危険学のススメ 畑村洋太郎の実験記2009」という番組が非常に興味深かった。
「失敗学」というので有名な工学博士の畑村氏が新たに「失敗」の前にある「危険」に対しての実験を行っていくドキュメンタリー。医療現場やエスカレーターを通じて畑村氏が危険の芽を発見していく様が、まさにデザインそのものだと思った。
例えば、病院の薬剤室における処方箋と薬の処方の間に潜む「危険」に対する解決法などは、見ていたら「こうすればいいのになぁ」と思う箇所が自分にもあった。それはまさに危険に対する「デザイン」をしていくことに他ならないな、と思う。
人のため、という観点からいえば現代は、デザイン屋も技術屋も実際に行うことはかなりカブってきている時代だな、というのは常々思ってきた。以前は向かうベクトルが違っていた業種が「人」のために一つの方向に収束しつつある…そんな気がする。
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