大学の「美術解剖学」という授業の一環で、京都府立医科大学で人体解剖の見学実習があった。
人体の中身を生に近い状態で見るのは初めてである。献体していただいた方に黙祷し、実際に見る人の筋肉,内蔵、皮膚の下の様子。そして、医大ならではのたくさんの貴重な標本。
生々しいが、それだけにとても勉強になる。変な言い方だが,リアリティのある勉強であった。
アート、デザイン、それは人を介在して生み出されるものだと思う。どんなに非現実的、デジタルなものになろうとも人の存在なくして意味をなさない。その点で人の構造を知ることは一番基本となることと言えるだろう。人は一番身近だが、とても深い。いくら勉強しても足らないものだ。そう感じる実習だった。
PR