五十嵐大介氏の漫画「SARU(上)」を読了。
相変わらず、人間の宗教観や自然観に対する感性と着眼点がとても好きだ。
冷静に考えると荒唐無稽な部分もあるけれど、それをファンタジーの魅力と画力で補う。だから話に没頭できる。
…ってこのような手法、ファンタジーを扱う漫画ならみんなやってるか。
その中で説得力があるのは、やはり氏の取材力と描く姿勢の賜物なのだろう。
また、氏自身の持つ世界観に自分は共感している。
目に見えぬ物の存在。とだけ書くとオカルティックだが、自然とはまさに目に見えぬもの。
自分はそれへの関わりが希薄だ。この点も、氏の描く世界への憧れを抱く理由かと思う。
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