「ブラックジャックによろしく」休載の裏側、作者がWeb漫画で告白
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「ブラックジャックによろしく」「海猿」で知られる漫画家、佐藤秀峰氏の公式サイトのweb漫画が話題になっている。直リンクはやめとこうと思ったので記事で紹介。
読んでみたが…これが全部真実なら、漫画家をそれこそ「描いてくれる機械」くらいにしか思っていないじゃないか、と思わされる描写が。描きたいモノを勝手に他人の手で蹂躙されることは本当にガマンならないだろう。つらいなぁ。
ただ…。
自分は、「売れる」というファクターもやはり大切だと思う。多くの人に伝えたいと思えば思うほど、それは強くなる。事実、マイナー紙で良作を描かれる漫画家さんもたくさんいる訳でそれは悪いことじゃない。
そこで、この方の「描きたいことを貫きたい」「漫画は自分が勝負するもの」っていうキモチが、何だかひとりよがりに思えてしまった…。何だかんだあっても、 やっぱり漫画は編集者とか、自分の手の届かないところのある表現方法であって、それを言い始めちゃ月刊誌とかで漫画描けないだろ、というのも素直な感想 だった。
そんな感想を抱く時点で自分はやっぱり「表現者」じゃないな、とも思う。
でも、表現者は社会とつながってこそ表現者で、それはひとりの意思でどうにかなることじゃないとも思う。うーん。
そう言えば、「ダイの大冒険」以来 (古っ!!)久しぶりに興味を持った週刊少年ジャンプの漫画「BAKUMAN」をジュンク堂の3分の1立ち読みで読んだ。漫画家を目指す2人組の話で、いかにも「ジャンプ的」な漫画家の裏側を見せる展開で面白かったのだが、序盤でいきなり恋愛展開になったのに吹いた。
まさに「売れるための要素」がそこに挿入されている。ジャンプ読者に売れるには確かに必要に思えるし、そこが上手いな〜と思う。
「BAKUMAN」と小学館IKKIコミックス「G戦場ヘブンズドア」(日本橋ヨヲコ)を比べたらすごくわかる。
自分は「G戦場へブンズドア」の、熱く漫画というものに対峙する様の方が好きだ。「G戦場〜」ももちろん読者に対するサービスがない訳じゃない。でも、「BAKUMAN」は「(売り上げ的に)一線で売れるプロ」がやっていることが、漫画家の実情というテーマ故に如実に見えた気がした。
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