国営放送でさっき、「人間がある日突然消滅してしまったら」というシミュレーションをした番組を放送していた。その番組によると、人間が遺した有害物質なども2、300年後には地中に封じ込められ、石造りの遺跡、プラスチック・ステンレスなどの痕跡を残して他は人間がいなかった頃の地球に戻っていくという。
思えば、人間がこの地上で反映していた時期など一瞬のことだ。だが、その中でどれだけのモノを発見・発明し、生み出してきただろう。しかし、その番組でも、原子力発電所や鉄筋コンクリートでできた建物が崩壊していく描写がされていた。人間がいなくなってすぐ、そういったものは停止し、風雨にさらされ、いとも簡単に無くなっていく。
人間が生み出したものは99%人間のためのものだ。環境がどう、自然がどう、と言ってもそれは結局人間が未来に生き残る願望を持って作られるにすぎない。
自分が作っているものも、人間のためのものだ。芸術だって、人間のためのものだ。牛にモナリザを見せたって多分はしっこを齧られるだけだ。どんな産業でもそうだが、結局まわりに人がいなきゃならないのだ。
うん。
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