先ほど、国営放送にて北極でのエネルギー開発についての番組を放送していた。ロシアやノルウェーが地球温暖化によって今までは開発できなかった北極地域のガス田開発に着手し始めた、というものだ。しかもそれによって新たに温暖化が促進される、という負の連鎖に警鐘を鳴らす内容だった。
それを観ながらふと以前から感じていたことを思いだした。近未来のエネルギーについてである。
化石燃料は数十年で底をつく、底をつくと言われてきた。一方で現在の生活を維持したい、という経済成長重視の暮らしの構造は続いている。
それが昔からとても不思議だった。自分で自分の首を絞めているからである。
そこで自分ははたと、現在の生活水準って近い未来に何か「超クリーンで超効率的で無限のエネルギーを生み出す」システムができる、と皆が漠然と妄想しているから成り立っているんじゃないか?と思ったのである。
特に日本だけの話かもしれないが、SFや漫画では近未来が舞台になることがよくある。その時の舞台背景として、「エネルギー問題や核戦争で地球は一度滅んだ」か「○○による半永久的エネルギーの発見により,人類は遂に宇宙へと旅立つ時代となった…」かの2パターンが多いと思う。
こういう漫画を小さい頃から見てきた者は(自分だが)、当然滅ぶのはイヤなので「半永久エネルギーの発見〜」の方の未来が、漠然と将来的にはくるんだろうな…と思っていないだろうか。自分だけか。
実際には、まだそんなシステムの開発の片鱗すら見えていない。太陽エネルギーの利用など研究されているものはたくさんあるが、半永久的に世界中のエネルギー問題を解決するなど望むべくもない。
つまり、今のままじゃ将来は絶望なのは目に見えている。実際ヤバくなっている。なのに、皆やんわりとそれを無視しているのが現代じゃなかろうか。
自分で書いといてなんだが,今の生活水準を落とすのはなかなかしんどい。でも、そういう事実に気付くことが大事だと思う。
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