今日は、プロダクトデザイン展の当番だった。台風の予報もあり、明日から土日なので今日は人手が悪かった…。
前回会場となっている堀野記念館さんに行った時は、作品の準備のため全然中を見学できなかったので、今日は建物の中を見せていただいた。堀野記念館はなんと230年近い歴史を持つ建物である。住居とともに酒蔵も併設されている。倉は2度の大火を乗り越えたと言う。黒くなった大きな柱や梁、使い込まれた酒樽。そして住居部分は裕福な酒屋ということで、北山杉や綺麗にそろった柾目のヒノキなど、各種の銘木がふんだんに使われている豪華な作り。
現代、いくらお金を積んだとしてもこのような家はできない。材料となる木がないからだ。そのような意味でもこの建物は非常に貴重だ。
このことはもの作りをする身としてはとても悔しいことだと率直に思う。木は育てられる。しかし、もう育てる手段がほとんど0に近い。環境だとか、そういうことを抜きに、悔しいことだ。
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