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自分の好きなプロダクトのひとつに無印良品の「バスソープ」がある。
まぁ普通の石けんなのだが、ひとつ違うのは石けんの片面にくぼみがつけられていることだ。このくぼみに、前の小さくなった石けんを貼り付けて使うのである。→これ

初めて見たとき思わず「おお、すごい!」と声に出してしまった。みなさんは「おお、すごい!」と思っていただけただろうか。「え、何ソレ。ちょっとくぼませただけやん…。そんなのでデザインって言えるの?」と思った方もおられると思う。

自分もデザインというものを学び始めた当初は「カッコいいカタチ」を作ることがデザインだと思っていた。過去のグッドデザインを紹介する書籍などを読んでも、カッコいいカタチをしたものばかりが紹介されている。よりよい外形を与えることがデザインだと思っていた。

しかし、最近はよく売れる、マスプロダクトにおいてもそういう単なる「カッコいいデザイン」が売れる訳ではないように思う。それよりも今重視されているのは「気付き」のデザインだと感じるのだ。

象徴的だと思うのが「±0」や「無印良品」などのブランドの商品や、深澤直人氏や坪井浩尚氏がデザインしたものがどんどん売れている点だ。一見するとカタチはすごくシンプルで、どこにでもある気がする。
しかし、実際に使うと「あっ!!」と言ってしまうのだ。思わず「あるある!!」と言ってしまうような「気付き」が隠されている。

±0から販売されている深澤直人氏の「おさらつきライト」は家に帰ってきて何気なくライトについた皿に時計や鍵を置いた瞬間、その形の意味に気付く。コクヨの「カドケシ」も角で消す気持ちよさ、という誰もが経験することから生まれたものだ。

結局、デザインという概念が成熟するに従って、より人間に寄り添ったものが求められているようになっているのだと思う。単純に「カッコいいもの」に囲まれた生活は、実はけっこう疲れるものだと自分は思うようになった。
もちろん、よい形状を与えるのは当たり前だ。しかし、そこに自分エゴの臭いをプンプンさせるのではなく、使う人の行動に、つまり「その人の生活のために」デザインされたもの。デザインが肩ひじ張らずに人のそばにあることが必要な時代だと思う。安積伸氏の課題の時には、「ストーリーを考えろ」と言われた。使う人のことをよく考えろ、ということだ。

正直、今までとはまた違った意味でデザインすることのハードルは上がっていると思う。けれど、自分はその状況もまた楽しく思っている。そのようなデザインをされたものは使っていて楽しいからだ。

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